
日々是好日
5月11の朝 父は
弱々しくも杖を突きながら 自分の足で歩き 病院まで行った
入院前の検査の途中 やはり歩くのが辛くなったのか
初めて自分から車いすに乗りたいと言ってきた
入院病棟で 穏やかに会話をして過ごしたのもつかの間
3日後の午前中 脳梗塞を発症した
その日の午後 京都から兄が面会に来る予定で
兄も辛うじて意識のある状態の父と会うことができた
それからは日に日に病魔が体中を蝕み 1週間ほどは痛みに悶え苦しそうだった
痛みを弱める薬を投与し 苦しそうではなくなったものの
ただ目を開けて 呼吸をしている
私の言葉は聞こえていたんだろうか?
それさえわからなかったけど
最期まで ずっと一緒に いっぱい話をしたね
6月28日 早朝 病院からの電話
急いで父のもとへ向かったけど
間に合わなかった
AM6時30分死去
父の体温を感じながら 最期の時間を大切に
私にとって最高の父でした
ゆっくり休んでね
ありがとう

